ナノマニピュレータ
TEM・SEMに搭載するナノマニピュレーション装置。
電子顕微鏡内で探針を3次元方向に数ナノメートルの精度で操作して、狙った一本のカーボンナノチューブなどをピックアップしたり、変形・加工したり、通電したり、電気特性を測定したりできる。わずかな原子数で構成されるナノメートルスケールの大きさの物質では、ほんのわずかな構造異常・構造変化が物質全体の特性に敏感に作用する。
本研究室では、このマニピュレータを駆使し、
カーボンナノチューブを様々な形状に変形加工し、加工による原子レベルの構造変化と機械特性・電気特性の相関を調べている。
エアログラファイト球殻粒子では、粒子1個レベルの力学特性を明らかにするために、応力を負荷・除荷する過程の変形をリアルタイム観察しながら、応力ーひずみ曲線を得たり、疲労特性を調べている。
その他、解き明かしたい特性を測れるように、また、いままで見ることのできなかった機械現象の可視化に向けて、開発・改良を日々進めている。
これまでの研究
など
![](https://i0.wp.com/www-ne.mech.eng.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/06/e30b3339bffaf08c7ea0cea0eac57408.jpg?resize=660%2C183)
![](https://i2.wp.com/www-ne.mech.eng.osaka-u.ac.jp/wp-content/uploads/2016/03/raman-nanoscale2.jpg?resize=613%2C502)
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