科研費(萌芽)

科研費・挑戦的研究(萌芽)に、「超軽量・超柔軟なマイクロ炭素粒子フィラーを用いた樹脂複合材料の開発と評価」が採択されました。

【概要】
本研究課題で対象とするエアログラファイト粒子は、中空炭素ナノロッドが放射状に連結したウニ状の球殻構造を有することによって、層の厚さが5~10nm程度であるにもかかわらずマイクロメートルレベルの中空部分が潰れることなく安定に球形が保てているだけでなく、完全に押しつ ぶしても除荷すると元通りになるという柔軟さも有していることが特徴です。折り紙のミウラ折りにも通ずる特異な幾何構造を織りなす構造体の力学をナノスケールで展開することは興味深い研究対象です。本研究はこの新奇粒子の魅力・可能性を探る芽生え期の基礎研究として、樹脂への複合化を行い、その特性計測を通じて、粒子の構造に由来する力学特性を丹念に解き明かしていくことを目指します。