引き抜きによる、清浄表面を有するCNT探針の作製

 

透過電子顕微鏡(TEM)内で、1本の多層カーボンナノチューブ(CNT)を、走査プローブ顕微鏡用シリコン(Si)探針の先端に取り付け、通電加熱の後に引き抜いた動画です。

この場合、おそらく内層数層分のCNTがいったん中で途切れている部分があり、通電加熱によって外側から何層かも破断することで、内層のCNTが引き抜けてきました。引き抜いたCNTは、原子レベルで汚れのない、きわめて清浄な表面を有していると考えられます。