企業の皆様へ:共同研究について

企業との共同研究を常時募集しています。

電子顕微鏡観察をベースとした基礎研究を実用化と「繋ぐための研究」を進展させていくことがきわめて重要な時期にきています。
また、本学産学連携本部のウェブサイトにもありますように、企業の皆様との共同研究は、社会貢献だけでなく、研究室に所属する学生の研究活動へも大いに良い刺激となります。

これまでに、

  • 電子顕微鏡内でマニピュレータを用いた
    • 加工手法の開発
    • ナノメートルレベルの部品製作
    • ナノ物質1個レベルもしくはナノメートルレベルの局所領域の機械特性・電気特性計測
  • ナノカーボン物質(カーボンナノチューブ、カーボンナノコイル)について
    • 形状特性の解明と制御
    • ナノ物質1個レベルの構造解析と合成パラメータ制御双方の視点からの、歩留まりの良い合成法の開発

などのテーマに関連した共同研究実績があります。
参考:本研究室における共同研究に関連する特許出願(2007以降)

ご興味がありましたら、直接もしくは本学の産学連携本部(http://www.uic.osaka-u.ac.jp/rules/index.html)を通じてご相談下さい。

一般に、大学の研究は基礎的、会社の研究は応用的と思われている。しかし、大学の研究がすべて基礎的ならその各々から大枝小枝が出て発展するはずだが、そうした例は極めて少ない。つまり、大部分は基礎的ではなく末梢的なのである。
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末梢研究は基礎研究には及ばないが、そのすべてが役に立たないわけではない。適当な剪定をすれば、花が咲いたり実がなったりするのは末梢である。現在の日本の工業の繁栄が大量の応用末梢研究に負うていることは間違いないだろう。
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今日でも、一見泥臭い応用のなかから美しい学理が生まれる例は少なくない。

上田良二「応用基礎研究のすすめ」より